干渉波と超音波

手で下腿骨間膜を解す方法は、
脛骨と腓骨を締め続けるのが大変過ぎて、
両手でもすぐに疲れてしまうので、
片腕で締めて足関節の背屈補助も行うというのは無理があります。

一応私は自力でも背屈出来ますが、
30回程度しかもたないし、
恐らくアシストを受けて限界まで背屈しないと、
効果は薄いです。

そこで4つのパッドの交差した位置に効果のある干渉波を、
同一面に4つ張るのではなく、
例えば腓腹筋に2つ前脛骨筋に2つ張れば、
下腿骨間膜、長母趾屈筋、後脛骨筋辺りに、
効果があるかもしれないと考えて、
リハ前にPT室の干渉波で試してみました。

パッドにレベル差をつけると効果位置が移動する感触があったので、
細かく試せばはっきりしそうですが、
リハ前だったので軽く試して終わりました。

機器関係はPTの担当なのでN田さんに聞きました。

効果があるかもしれないけど、
聞いた事のない方法らしく、
はっきりとは判らないそうです。

そもそもそこまで深い位置に効かせたい時は、
超音波を使うみたいです。

超音波は美容器なら1万円弱からあるので、
まずは美容器を買って試してみます。

超音波を下肢に使う場合は、
ベッドがないと大変なのですが、
PT室のベッドは混んでいるし、
外来の立場では使い辛かったので、
以前から足根骨用に購入予定だったんですよね。

PTリハは胸鎖関節を整えてくれたので、
だいぶ鎖骨の角度が治ってきました。

鎖骨が治らないと表情筋が鍛え難いし、
顔の視床痛も改善させ難いんですよね。

歩行に関しては特別新しい事は言われていないのですが、
要求が複合的になってきてかなり難しいです。
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整体と格闘技

今回の通院リハのOTは担当のS崎さんです。

今回もIAIRの治療方法が中心です。

膝のつまりを緩める治療が、
サンボというロシアの格闘技の、
膝固めという技とほぼ同じです。

私は格闘技が昔から好きで、
IAIRとは違う方法も色々と知っているので、
簡単で効果の高い方法をS崎さんに伝えました。

組技の極め技というのは、
可動域を超えさせて壊す関節技と、
呼吸を止める絞め技の2つだと思われていますが、
膝固めひとつとっても、
治療に応用出来る膝関節を緩める行程は下準備でしかなくて、
膝裏に手首や足の骨を差し込み、
下腿三頭筋を圧迫する技なので、
筋肉潰しとも呼ばれていたり、
(もちろん靭帯を狙う人もいる)
クロスヒールホールドは相手の脛骨同士を擦り合わせて痛みを与える技だし、
関節だけでなく骨や筋を狙った技もあります。

極める部位は関節でも、
極める為には周りの骨や筋を固定しないといけません。

整体とはよく似てるんですよね。

下腿骨間膜は解し足りないみたいで、
下腿を捻ってもらって足関節を動かすと、
骨間膜がメリメリ鳴りました。

数日前に思いついた、
健側が下の側臥位で、
背中に麻痺側の腕を回し、
肩甲骨を内転、下方回旋させた状態で動かす定番のリハビリを、
前腕を回内外させながら行う方法をやってみてもらいました。

回外かなりきついです。

S崎さんに確認してもらうと、
鍛え難い三角筋後部が鍛えられるみたいで、
良い発見が出来ました。

実はこれもV1アームロックという肘を壊す関節技の応用なんですよね。

万歳した腕と顔を押し付けてもらったり、
広背筋を背中側に引いてもらったりもしました。

僧帽筋、広背筋の抜けていた部位に感覚が入ったみたいで、
体幹が締まった感じがします。

瞼の鍛え方

前回の続きです。

水泳を始めたのでゴーグルを買ったのですが、
装着して麻痺側の瞼を一度閉じると、
開けれなくなる事が判明しました。

瞼の側にある本来瞼を開ける役割の筋が働かないので、
ゴーグルより外側にある筋で代償していたみたいなのですが、
ゴーグルで圧迫されると代償出来なくなるようです。

N田さんに相談すると、
珍しく難しがっていました。

瞼を治すのは大変みたいです。

STリハで定番の、
「い」、「う」の口動きを、
「い」の時は目を力強く開けながら、
目尻の上を力ませて、
「う」の時は逆に目を力強く閉じながら、
目頭を力ませる訓練が良いそうです。
(奥歯を強く噛むと力を入れ易い)

しばらくやってみるとあっさり改善しました。

ここまで急激に回復したという事は、
身体所有感覚が0だったみたいです。

肩鎖関節で鎖骨が乗り上げていたので、
治してもらいました。

一度しっかり整えてもらえば再びずれても、
自分で鎖骨を押さえながら肩の内外転を繰り返すと、
小さいずれなら治せるようになりました。

裏表の動作

通院リハのPTはN田さんです。

先日書いた共同運動に近い動きを利用した歩行をN田さんに説明すると、
歩行の介助テクニックに、
健側足指離地から立脚中期への移行に合わせて、
セラピストが麻痺側の腕を回外させる方法があって、
私の方法と裏表の動作だと教えてくれました。

私の方法は麻痺側の遊脚期に行うので、

・健側足指離地(麻痺側の踵接地からの進行状況10%)から回外を始める。
・麻痺側立脚中期(30%)到達に合わせて胸を張りながら回外を完了させる。
・麻痺側足指離地(60%)から回内を始める。
・麻痺側遊脚後期(85%)到達に合わせて手関節を背屈させながら回内を完了させる。

このように自力で交互に動かすように言われました。

回外に合わせて前腕の屈筋を僅かに意識すると良いらしいです。

回内に合わせて尺側手根伸筋を収縮させるので、
回転に合わせて交互に意識する形になります。

しばらく試しながら歩いてみると、
歩行時の姿勢が良くなって、
腕を自然に振る頻度が増えました。

次回に続きます。

目の力

今回の通院リハのOTは担当のS崎さんです。

忙し過ぎて疲れているみたいで、
目に力がまったくなかったです。

IAIRの下肢編について話し、
いくつかやってみました。

家族と試した時にも思いましたが、
やはりIAIRの足底を使わないスタイルは、
かなりの体力を要する動作もありますね。

私はIAIRの原形(予想)の、
足底を使う東洋医学の形を知っているので、
S崎さんに伝えて行ってもらうと、
手で行うよりだいぶ楽に出来るみたいでした。

S崎さんの周りでは誰もIAIRはやっていないらしく、
私がS崎さんに腓骨、下腿骨間膜、足関節の調整を片手で行うと、
効果に驚いて目に力が戻っていました。

IAIRの下肢

IAIR(*link)のDVDを更に3枚お借りして、
まずは下肢から観ました。

最初は大腿骨頭の引き出し方で、
骨盤編とは違う方法が紹介されていました。

今回の方法の方が患者の負担が小さいので、
身体が弱い人に良さそうです。

外側ハムストリングの外側と、
大腿四頭筋の外側(外側広筋)が、
癒着し易いという話は衝撃的です。

拮抗筋が癒着していたら歩き難いに決まってます。

紹介している癒着の切り方が、
素人でも即出来る程簡単だし、
症状に合わせた方法が説明されていて素晴らしい。

ハムストリングの内外や、
ハムストリングと腓腹筋の切り方も紹介されています。

大腿骨と脛骨の調整もすごく簡単で、
上肢編の尺骨と上腕骨のやり方とまったく同じです。

腓骨を上げ方も簡単です。

驚いた事に下腿骨間膜も、
前腕骨間膜と同じ様に解せるみたいです。

足関節と立方骨は少し素人には難しかったですが、
リスフラン関節は簡単で効果も高かったです。

骨盤、上肢扁に比べると、
下肢扁はかなり簡単なので、
素人にも役立て易いと思います。

IAIRのDVDに頻繁に出てくる表現が二つあって、
「遊びを取る」
(望ましいアライメントに持っていって準備する事)
については上手く説明されていて解り易いのですが、
「アジャスト」
(刺激を入れる)
についてはDVDの説明では力加減が解らないので、
実際に受けないと難しいです。

アジャストが上手くいかないと、
戻り易いので面倒です。

私の解釈がおかしいのかもしれませんが、
遊びを取るという表現には違和感が有ります。

硬くなっている部分を、
自由に動くように遊びを作って、
安定する位置にアジャストさせる治療だと思うんですよね。

共同運動を利用した内反足の改善方法

片麻痺の内反足を簡単に説明すると、
後脛骨筋の痙縮で、
足首を内側に引っ張り続ける力に対して、
長腓骨筋は低緊張(弛緩)で、
外側には引っ張り返せていない状態です。

後脛骨筋が8/10、
長腓骨筋が1/10だとして、
後脛骨筋を5/10に緩めれたとしても、
長腓骨筋の緊張を上げる事が出来ていなければ、
力の差が、
8倍から5倍に下がっただけなので、
内反足は治りません。

長腓骨筋の緊張を上げなければ、
内反足は悪化します。

自力では有り得ない話ですが、
内外の緊張の合計を下げ過ぎると、
立てなくなります。

内反足にボトックスを使う場合は、
後脛骨筋を緩めている間に、
長腓骨筋を鍛えようという治療です。

先日共同運動に近い動きを利用した、
長腓骨筋の鍛え方を発見しました。

今から説明する上肢の動きは、
実際には出来なくても構いません。

動作を行っているつもりで力む事で、
共同運動を引き出します。

麻痺側の腕を下ろした状態から、
麻痺側の足の振り出しに合わせて、
肩と肘を出来るだけ伸展させ、
前腕を60度回内させながら、
手首を小指側から背屈させます。

尺側手根伸筋と一緒に上腕三頭筋も収縮すると思いますが、
収縮しない場合は意識的に収縮させます。

足首は小趾側を背屈させながら、
長腓骨筋を下から押し上げます。

麻痺側の足の振り出しに合わせて、
脹脛の外側から1cm脛側辺りに、
下から押し上げられるような筋の動きが出ます。

プールデビュー

福祉施設内のプールなので、
階段やスロープを使って入水出来るし、
プールサイド用車椅子もありました。

車椅子が許可されているので、
装具や杖を使っても構わないと思いますが、
プールサイドは濡れているので、
T字杖では頼りにならないです。

クロール、平泳ぎは12mぐらいならなんとか泳げて、
息継ぎも出来ましたが、
背泳ぎは全然ダメで溺れそうでした。

意外と歩行が難しくて、
持ち上げた麻痺側の足を下ろすのに苦労します。

転倒しても水なので、
普段警戒心から縮こまっていた身体が、
一気に解放されました。

プールには3時間半居ましたが、
着替えに1回30分弱かかったので、
水に入っていたのは2時間ぐらいです。

泳いだのは15秒を8回程度なので2分です。

他には水中歩行を150mぐらいと、
角にもたれてバタ足を2分ぐらい練習しました。

たったこれだけの時間なのですが、
肩、お尻、太腿、足底、趾の感覚が大幅に増えました。

リハビリセンターの知り合いが、
ヘルパーの背中に掴まりながら、
水中歩行をしていて驚きました。

高次脳機能障害が重いし、
車椅子の乗降も介護が必要な方です。

3回目の装具改造

装具士と相談して、
主治医のドクターKの許可も出たので、
3回目の爪先カットです。

前回は今までと違う人に切ってもらったからか、
第2、第3趾のMP関節に少し被っていたので、
全体的に5mm程カットしました。

以前はフォアフットロッカー時に、
力を母趾側に流そうとすると、
第2趾の位置に装具の頂点が有るので、
内側前方に到達した力が、
内側後方に何割か流れていたのだと思います。

その影響でトゥロッカーすら崩れていました。

今回のカットで完全なロッカー機構が可能です。

今の状態でこれ以上カットすると、
装具の意味がなくなるので、
改造は今回で最後になりそうです。

数日歩くとトゥロッカーが出来ている証拠に、
母趾の中心からIP寄りの位置に水疱が出来ました。

直径25mmもあって邪魔なので、
爪切りで穴を空けました。

接地すると痛過ぎて、
しばらく歩けなくなりました。

筋膜のストレッチは120秒

前回の続きです。

ギターのブリッジに手首を置いて、
ピッキングが出来ない事を、
PTのN田さんに相談しました。

肩関節5度屈曲、30-45度外転、60度内旋、
肘関節60-75度屈曲、
前腕30度回内、
手関節45度背屈、
示指のMP関節75-95度屈曲、PIP関節45-60度屈曲、DIP関節30-60度屈曲させて、
(3、4、5指はMP関節30-45度屈曲、PIP関節30-45度屈曲、DIP関節15-45度屈曲)
母指の指先を示指の爪の外側に添える形です。

手首と示指のストレッチを勧められました。

N田さんの指示通りにストレッチをすると、
かなりやり易くなりました。

一般的な20秒程度のストレッチでは筋線維しか伸びないので、
120秒行って筋膜も伸ばさなければいけないそうです。

急に縮めると痛い場合があります。

N田さんは病院のPTのトップで、
一番キャリアが長いとは思いますが、
単にキャリアを積んだだけでは、
到達出来るとは思えない程詳しいです。

疼痛、運動障害、感覚障害、
上肢、下肢、体幹、頭部、内臓、
どの改善を求めても、
まったく迷わずに即対応してくれます。

メインはキネステティクスとボバースらしいですが、
色々な手技を知っているみたいで、
認知運動療法を使う時もあります。

「N田さんって脳卒中の後遺症の治し方全部知ってそうだよね」

付添って見学している家族とはこのように噂しています。
プロフィール

トリーハ

Author:トリーハ
2014年1月
脳内出血発症
右片麻痺
3級2種

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