麻痺を治すとはどういう事なのか

通院リハのOTはS崎さんです。

発症から19ヶ月経ち、
麻痺を治すとはどういう事なのか、
やっと理解出来た事を伝えました。

初めからS崎さんは言っていた事なんですけどね。

高緊張(痙性)と低緊張(弛緩性)の幅を狭くする事が、
麻痺を治す事です。

幅はそのままで上下させれるようになっても、
麻痺は治っていません。

高緊張も低緊張も、
命令の強さを変えてしまう事が問題です。

手指に100%の命令を送ると、
手指の屈筋は高緊張部位で2.5倍の結果を出し、
手指の伸筋は低緊張部位で0.2倍の結果を出すとします。

屈筋が250%の出力では、
硬く曲がってしまい何も出来ないので、
まずは高緊張部位の緊張を下げる為に、
手指に送る命令を40%に下げます。

40%が2.5倍で100%なので、
屈曲は丁度良くなりましたが、
ただでさえ20%と低かった伸展は8%になってしまいます。

屈曲は100%の力で中間位を保っているので、
8%の出力で伸展は不可能です。

高緊張部位の緊張を更に下げる為に、
手指に送る命令を5%に下げます。

屈曲は12.5%と弱くなりましたが、
伸展は1%まで弱くなってしまい、
指を動かすには力が足りません。

幅はそのままで上下させているだけでは、
治らないという事です。

「屈筋を緩めましょう」

「伸筋を鍛えましょう」

では無意味です。

屈筋の出力を0にして、
伸筋を使うのではなく、
屈筋の出力を下げながら、
伸筋の出力を上げます。

屈筋同士、多頭筋内での代償は、
特殊な訓練をしないと改善しません。

初めから言われていたし、
片麻痺のリハビリとしては当たり前の話ですが、
理解出来ていなかったです。

偏った命令の訓練で可能な動作が増えても、
麻痺が治ったのではなく、
壊れた身体で新たな動作を身に付けただけです。

壊れた身体で新たな動作を身に付ける事はいつでも出来るので、
回復速度が落ちるまでは麻痺を治す事に専念します。

次回に続きます。
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痺れが軽減する証明

麻痺側に頭を倒して、
中斜角筋と前斜角筋に触れ、
肩甲帯を挙上させてから、
麻痺側の胸を軽く突き出すと、
腕神経叢を見つけ易いです。

腕神経叢を触ると、
健側の数倍痛み、
腋窩神経も痺れます。

麻痺側の体幹が弱いと頚でバランスを取るので、
頚の筋が硬くなります。

硬くなった中斜角筋と前斜角筋が、
腕神経叢を圧迫している状態を、
斜角筋症候群と呼びます。

中斜角筋と前斜角筋の間に、
せんねん灸を当ててから、
吸い玉や手で解しています。

解して痺れが軽減されても、
体幹がある程度安定してからでないと、
効果は一時的なものだとは思いますが、
体幹さえ鍛えれば痺れが軽減する証明にはなります。

発症1年7ヶ月後のSTEF

通院リハの後に上肢の検査を行いました。

STEFは半年前から7点上がって40/100点でした。

直近1ヶ月以外は、
ほとんど手指の訓練は行わなかったですが、
環椎、頭蓋骨を調整して脳脊髄液が流れ易くなり、
高次脳機能障害が随分改善したので、
手指の動きも改善していたようです。

今の目標は2年後に70点で、
半年で7点なら2年後は68点だし予定通りです。

肩、脊柱、骨盤は1年半鍛えてある程度形になったので、
次の半年は発症後初めて、
本気で手指を鍛えます。

FMAは1点上がって64/66点でした。

OTのS崎さんが言うには、
最後の数点を1点上げるのは、
ブルンストロームステージの5を6にするぐらい難しいので、
凄い事らしいです。

残りの2点の片方は反射で1点減点なので、
一生残ると言われています。

言葉では説明出来ませんが、
反射の治し方に心当たりがあるので、
STEFが70点超えたら反射も治すつもりです。

問題の有無

ギターで上肢の訓練をしていて、

「とりあえず音が鳴れば問題無し」

と今まで思っていましたが、
これは間違いでした。

音質、音量、リズム全て問題有ります。

問題を感じていないと、
積極的に情報を拾おうとないし、
分析して理解しようとしません。

「良い音を鳴らそう」

と思っていれば、

「振り抜き難いから示指を5度逆時計回りにして当てよう」

「音が重過ぎるから示指を0.5mm引こう」

「次の動作の準備に動作中指を2cm出そう」

「肩10度外旋、肘5度屈曲、手首10屈曲させて指を立てよう」

どうすれば問題を解決出来るか、
積極的に情報を拾って、
分析して理解しようとします。

「満足すると成長は止まる」

この状態ですね。

「所詮障害者なんだから仕方無い」

という気持ちだったんだと思います。

0.5mmとか5度とか、
大袈裟に聞こえるかもしれませんが、
字を書く時に、
0.5mm単位での調整は当たり前だし、
絵を描く時に、
1度以下の調整は出来て当たり前です。

努力不足でした。

意識を変えないと、
まともに字が書けるようにはならないし、
感覚障害も改善しませんね。

肩関節の支え

通院リハのOTはS崎さんです。

四つ這い用上肢装具は、
スプリントでは曲がるので、
次回装具士と相談する事になりました。

神経、筋、フィードバックについて相談しました。

上腕三頭筋長頭の感覚入力に再挑戦し、
広背筋、前鋸筋を解してもらい、
肩関節の屈曲120度から180度までの支えが取れました。

中手骨を動かして、
背側骨間筋を伸ばしてもらいました。

灯台下暗し

前回の続きです。

鼠径靱帯の感覚入力に、
腹直筋、内腹斜筋、外腹斜筋の話をしていて、
腹筋を解してもらうと、
勝手に骨盤が動きだし、
アライメントが整いました。

頚、肩も改善し、
上腕二頭筋長頭の痙性が大幅に減りました。

回外からの背屈は、
5度以下でしたが、
40度可能になりました。

殿筋が劇的に改善しました。

腹筋の3箇所の短縮が原因だったようです。

腸腰筋を健側に押してもらいました。

鼠径靱帯、前脛骨筋、足底の感覚が増えました。

装具は必要ですが、
反復横跳びに初挑戦してみると、
出来るようになっていました。

腹筋は入院中から何度も治療してもらいましたが、
当時は緊張を上げる事が目的だったので、
解していた訳ではないし、
筋硬結が逃れても追ってはいなかったです。

腹筋が原因とは灯台下暗しでした。

痙縮の原因

前回の続きです。

痙縮の話をしました。

神経が興奮して縮んでいるのが痙縮です。

私は弛緩部位も有ります。

痙性を主治医に認められているのは、
下腿三頭筋、上腕二頭筋、大胸筋で、
ドクターKには伝わっていないと思いますが、
数ヶ月前の通院リハで、
大胸筋はほとんど治っています。

大胸筋の痙性は、
外旋していた麻痺側の寛骨を締めると内臓が上がり、

横隔膜が緩み、
大胸筋を引き下げなくなると治りました。

下腿三頭筋、上腕二頭筋の痙縮の原因が、
下腿三頭筋、上腕二頭筋の神経が圧迫されているからか、
脳からか、
他の部位の影響かは分からないそうです。

今出来る事は、
脳からの命令を強くする訓練は当然として、
脳が回復しても、
脳以外の問題が有ると機能は戻らないので、
脳以外の問題を探して解決する事です。

次回に続きます。

歯茎の感覚

前回の続きです。

腕神経叢に触れると、
健側の4倍程痛み、
腋窩神経が痺れる事を伝え、
中斜角筋と前斜角筋を解してもらいました。

先週治してもらった喉について聞かれたので、
後傾だけでなく、
上部が麻痺側に傾いている事と、
嚥下は改善しても、
構音障害はあまり改善していないと答えました。

顎二腹筋前腹、顎舌骨筋、後頭部を解してもらうと、
舌の角度が少し改善されました。

4時間後ぐらいに、
突然唇の周りが5分程強く痺れて、
口輪筋、笑筋に感覚が入り、
歯茎(歯)の感覚はほとんど治りました。

次回に続きます。

適切なフィードバック

前回の続きです。

鼠径靱帯の感覚が無くて、
腸腰筋と腹部の距離が、
健側の1.2倍長く感じていると伝えました。

PT室に戻ってプロメテウスを出してきて、
説明してくれました。

膝の内反の原因だと感じる位置(脛骨の上縁)を指すと、
薄筋の停止だと見抜き、
すぐに緩めてくれて、
劇的に歩き易くなりました。

N田さんは超能力者かと思うぐらい評価能力が高い人なので、
何も言わなくても十分治してくれますが、
適切なフィードバックを送れば、
すごい速さで治せるみたいです。

私がフィードバックで心掛けている事を紹介します。

筋腹を解したいのか、
多頭筋、多腹筋はどの筋腹を解したいのか、
起始、停止どちら側を解したいのか、
刺激を与えて筋腹の緊張を上げたいのか、
遠心性収縮で刺激を与えて身体所有感覚を入れたいのか、
求心性収縮の限度を超えた圧迫で刺激を与えて身体所有感覚を入れたいのか、
位置を変えて欲しいのか、
癒着を切りたいのかと、
位置、強さ、角度を伝えます。

筋硬結を解してもらう時は、
位置を正確に伝えて、
圧迫から筋硬結が逃げたり、
解れて次に移ったら、
すぐに本人が伝えると、
探す手間が省けます。

深さは痛みに関わるので、
遠慮され過ぎないように、
許容範囲を伝えないといけません。

角度は効果的に圧迫出来る向きと、
患部以外を制する向きを考えて決めますが、
片麻痺の異常な身体は把握し難いので、
特殊な逃げ方をする場合は、
本人が見つけて伝えた方が早いです。

遠心性収縮で感覚入力を行う際の圧迫量は、
性格が大きく関わるので、
本人が決めないとほとんど結果は出ないと思います。

次回に続きます。

坂の上り方

通院リハのPTはN田さんです。

リハ診でドクターKに相談した内容をN田さんにも伝え、
腸脛靭帯とヒラメ筋を解してもらいました。

大腿四頭筋の弱さを、
腸脛靭帯で代償しているので、
歩き過ぎると硬くなるそうです。

発症から6ヶ月半の退院日まで、
車椅子を併用していたような回復具合だったので、
入院中は傾斜に立つ経験をする為に一度入っただけの裏庭に行き、
実演してみました。

膝の屈曲を膝頭と爪先が揃うぐらいまで減らして、
アンクルロッカーを殿筋で上るように教えてもらいました。

15m歩いただけで殿筋の緊張が上がってきました。

次回に続きます。
プロフィール

トリーハ

Author:トリーハ
2014年1月
脳内出血発症
右片麻痺
3級2種

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